お遍路ハウス ニート管理人の日々 (HENRO HOUSE SHIKOKU88)

四国の空き家や使ってない部屋を活用し、ニートやひきこもりが管理人を務め、近年増加する若者や外国人のお遍路さんに向け、一泊2800円の格安素泊り宿を整備する認定NPO法人ニュースタートのプロジェクト「お遍路ハウス四国88」の製作過程を書いています。                               第一号 松山ハウス(松山市桑原4丁目15-21)含め6軒が2016年4月よりオープン。ご予約は、お遍路ハウスHP(https://henrohouse.jp/)より、会員登録(無料)の上、お願いします

印象に残ったお客さん 高知編

パート4の続きです。

 

実は4月、5月というのはお遍路さんメインの民宿にとっては

一番の書き入れ時でして。

 

というのも、GWやら連休が多いのと

気温的にも丁度歩きやすいという2つの理由からです。

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なので、御多分にもれず手伝いに入った民宿もそうでした。

 

2か月間0人だった松山から急に月150人のお客さん対応という。w

しかも朝晩の食事の用意もありますから、これは中々でした。

 

GWなんかは12時まで働いて5時起きというなんとも

ニート管理人らしからね働きぶり。

 

朝起きて、ご飯出して、片づけ、布団はがし、洗濯、掃除

食材の買い出し、夕飯の準備、サーブ、片づけ、翌朝の準備

ってな感じ。

 

結局、4月13日から6月12日までお手伝いに入ったわけですが

その前の徳島の10日間も合わせれば300人以上の人と出会いましたね。

 

今回はその中でも印象に残った人たちをご紹介

 

①まずは徳島のお遍路ハウスであった

南アフリカのアンバとはこの民宿で再会を果たしました。

 

➁俺はお遍路だから、置いてあるお接待用の菓子全部もらってもいいだろ?と完全に人の善意を踏みねじる10代のイギリス人の野郎。

夜もほかのお遍路さんに酒を奢ってもらい飲みまくるわ、飯も7杯おかわりするわでやりたい放題。

 

③両耳がかなり遠く、さらに片目が見えない中、自転車で回っていた75歳男性。

しかも、泊まりに来た日なんかは大雨の中、4キロにも及ぶ坂を大荷物持って行っていました。鉄人。もちろん家族には大反対されたそうです。

「自分の人生は正しかったか?」どうかを自問しながらお遍路しているとのこと

 

正しさを求めるから、苦しいのではないか?と生意気にも思ってしまったのはここだけの話。

 

④GWの最も忙しい中、その驚くべき求心力でお客さん皆を巻き込み、飲むや歌えやの大宴会場を作り出した、ぴんからトリオくりそつのお父さん。

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うーん、書き出したら意外にそこまでインパクト強い人って少ないですね。

 

他に今パッと思い出すのは

・頑なに英語を使わないフランス人60代

おそらくできないのでしょう。若いフランス人は使います。

 

・40代の会社役員の人(日本人)

20代でかなり大きな成功を収めたらしく、今はいろんな会社の役員を

しながら社会慈善活動のスポンサーとして動かれているとのこと。

しかし、私生活では毎日酒浸りらしく遍路中は断酒をしていましたね。

 

あまりハッピーじゃないのかな?って感じです。

 

・人生を語る60代男性(日本人)

アメリカで飲食店を経営し、既に売却済みとのこと

しきりに握手を求められ、「夢をもたないとダメだぞ」が口癖。

 

口は達者だが、足はボロボロらしく部屋までオンブする羽目に。

一気に人生訓の説得力が落ちる

 

・横柄な先達さん

お接待されるのは当たり前。

お接待にもお茶がすこしぬるいなどのダメだし。

まぁ何かにつけ上から目線。

 

お遍路を回ると人格が磨かれるというのは違うのかも。笑

 

おそらく、会社でも部長なり何かしらの役職に就いていて

辞めた後、そのアイデンティティーを先達に求めている感あり。

 

 

あーなんだか、非常に否定的なものばかりで

私の性格の悪さが際立ってしまうのですが

言っておきますが基本みな素晴らしい方々ですよ。ハイ

 

300人以上いた中でのこれだけですから。

 

本当にね、ドイツ人のスピルバーグとメリルストリープ似の50代夫婦なんて

非常に品があって、別れ際「ありがとう」と向こうから握手してきてくれたり。

 

あと、思ったのは

お客さんとしては、物静かなちょっと淡泊だなと

感じるくらいのオジサンが一番ありがたいですね。

 

特に忙しければ忙しいほど。

 

俺も、やかましいおっさんにならないように気を付けなければ。