お遍路ハウス ニート管理人の日々 (HENRO HOUSE SHIKOKU88)

四国の空き家や使ってない部屋を活用し、ニートやひきこもりが管理人を務め、近年増加する若者や外国人のお遍路さんに向け、一泊2800円の格安素泊り宿を整備する認定NPO法人ニュースタートのプロジェクト「お遍路ハウス四国88」の製作過程を書いています。                               第一号 松山ハウス(松山市桑原4丁目15-21)含め6軒が2016年4月よりオープン。ご予約は、お遍路ハウスHP(https://henrohouse.jp/)より、会員登録(無料)の上、お願いします

心の算盤勘定の真意

今回の香川での散策と説明会でようやく腑に落ちた部分がある。

 

お遍路ハウスに関わって早5か月が過ぎようとした今になってだ。

 

それは、何かというと、二神が良く口にする

「心のそろばん勘定」という奴について。

 

今までは頭で分かったような分からないようなという感じだった。

 

というか、OPENしてこの3ヵ月の稼働率や様子を見ていて

「これでは、続かないだろ。」とか「やっぱ綺麗ごとだけじゃだめだ」

と言う感想を正直な所、抱いていた。

 

やはり、いくらNPOだから儲けは度外視だとは言っても・・・と。

 

恐らく、僕と同じような凡人らは皆似たり寄ったりの発想だと思う。

 

地域活性化=経済的に潤う 

という方程式が自然と出来上がっているからだ。

 

現に、二神も過去に内閣府任命の地域活性化伝道師として

東北をメインに活動していたそうだが、まずは皆、名所を作る成り

なんなりして、観光客の誘致をしてと。。金の計算をするらしい。

 

しかし、それらは全く上手く行かなかったそうだ。

 

何故なら、その程度の取ってつけた場所など何度も来るに値しないから。

 

そして、結局は高松の様に、都心で流行っている店のチェーンが来て

さも、繁盛しているかのように見せると。

 

でも、その金の行き着く先は、東京であり地域は搾取されていて

さらに、一極集中が進むという訳。

 

もはや、四国のような地域では、林業やらみかんなどの一次産業も廃れた今

現状のまま東京やら大阪の二番煎じ、三番煎じでは

今や一番でもきついという中で、発展のしようがないし、良いように利用されるだけ。

 

結局、仕組みを作った奴が一番強い。

 

だから、固定概念をかなぐり捨てて、発想を180度転換するしかないのだ。

そこで、出た言葉が

「心の算盤勘定」だと思う。

 

別に採算取るというのを全く諦めているという事ではなく

その考えではどうにも上手く立ち行かなくなっているのだから

まずは、既存の資本主義社会で生き抜く、闘うという発想を止めようという事。

 

高知のイケてる新聞社の方が、

「高知は資本主義には対応出来なかった。

 自然主義でいくしかない」

と言っていたそうだ。

 

自然主義というのはどんなものかはよく分からんけど、言わんとすることは同じ。

 

だから、お遍路ハウスの説明会でも時たま、目が¥になって来る人が居るけど

二神は「儲かる心配は一切ありません」

と釘をさす訳だ。

 

いや、そりゃあ空き家の持ち主からしたらそうなるのは分かりますよ。

でも、鼻からその考えでは今までと何にも変わらないんでね。

 

もっと、大きく言えば、これは新たな生き方の提唱だ。

実際、もう今若い人の中では地方移住はブームだったりするわけで。

 

どうせ、このままだと衰退の一途を辿るだけで、失う物なんて何もないのだから

四国はあんま金ないけど、人も優しくて結構楽しく生きられまっせという方向に

大きく舵を切れば良いじゃないかと思う。

 

そんなこんなしているうちに、「それいいねー」っていう人が増えて、

経済の算盤も合っていくかもしれないし。

 

少なくとも、稼ぐ為に血眼になって疲弊しているよりは楽しいはず。

 

 

と、偉そうに書きましたが、自分も今日帰りの車でようやく合点いったのでね~

実際、説明会に来ていただいた方がどこまで分かって頂けたかは微妙な所。

 

100人以上とはお会いして来ましたが、数名という所ですかね。

 

って、大分今日はナマ言ってるね俺。大丈夫かな?w