お遍路ハウス ニート管理人の日々 (HENRO HOUSE SHIKOKU88)

四国の空き家や使ってない部屋を活用し、ニートやひきこもりが管理人を務め、近年増加する若者や外国人のお遍路さんに向け、一泊2800円の格安素泊り宿を整備する認定NPO法人ニュースタートのプロジェクト「お遍路ハウス四国88」の製作過程を書いています。                               第一号 松山ハウス(松山市桑原4丁目15-21)含め6軒が2016年4月よりオープン。ご予約は、お遍路ハウスHP(https://henrohouse.jp/)より、会員登録(無料)の上、お願いします

高知からの現在

何記事か前に書いた通りその高知での

民宿の手伝いも6月12日に終わり、一旦また

横浜に戻りました。

 

その民宿さんは結局まぁ大人の事情がありまして

お遍路ハウスの登録は難しいという結論に至りました。

 

また、そこの社長さんは高知では中々若い人材が

求人をかけても来ないからと、ニュースタート

今後も来てくれる人はいないか?とおっしゃっていましたが

 

正直なところ、民宿というのは

料理、お客さんの対応、掃除、洗濯、買い出し、レジ等々

全てこなさないといけないので厳しいのが現実かなと。

 

繁忙期は特にハードですのでニート向けではないかも。笑

 

 

 

が、しかし幸運なことに、この宿の近くをたまたまサイクリングしていましたら

お遍路ハウスに登録してくださる方がおりましてね

一応、民宿はダメでしたけどお遍路ハウスの加盟は一か所増やして

帰ってくることができました。いわゆる一仕事したというやつです。

 

9月からHPに載ると思います。

 

 

そして、

現在、実はですねニュースタートの本部(千葉・行徳)にいます。

「ニュースタート」の画像検索結果

 

まぁ、立ち位置は微妙なところなのですが

寮生でもなくスタッフでもなく

 

ボランティアスタッフというところでしょうか。

 

9月からまた違うお遍路ハウスに行く予定なのですが

それまでの2か月間、また実家にいてもしょうがないだろ?

ということで、こちらの寮に住ませてもらう&1日三食を提供してもらい

ニュースタートの活動を手伝うという感じです。

 

これから、新しいシステムの導入にかかわる予定。kintoneってやつですね

この2か月でそれが出来れば、非常に業務効率化に役立つはず

 

 

ちなみに明日の土曜日は毎週鍋会といって

外部の人も参加できる夕食会が18時からありますので

お遍路ハウス興味があるなんて人とかは来てくださいね。

 

ではでは。

印象に残ったお客さん 高知編

パート4の続きです。

 

実は4月、5月というのはお遍路さんメインの民宿にとっては

一番の書き入れ時でして。

 

というのも、GWやら連休が多いのと

気温的にも丁度歩きやすいという2つの理由からです。

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なので、御多分にもれず手伝いに入った民宿もそうでした。

 

2か月間0人だった松山から急に月150人のお客さん対応という。w

しかも朝晩の食事の用意もありますから、これは中々でした。

 

GWなんかは12時まで働いて5時起きというなんとも

ニート管理人らしからね働きぶり。

 

朝起きて、ご飯出して、片づけ、布団はがし、洗濯、掃除

食材の買い出し、夕飯の準備、サーブ、片づけ、翌朝の準備

ってな感じ。

 

結局、4月13日から6月12日までお手伝いに入ったわけですが

その前の徳島の10日間も合わせれば300人以上の人と出会いましたね。

 

今回はその中でも印象に残った人たちをご紹介

 

①まずは徳島のお遍路ハウスであった

南アフリカのアンバとはこの民宿で再会を果たしました。

 

➁俺はお遍路だから、置いてあるお接待用の菓子全部もらってもいいだろ?と完全に人の善意を踏みねじる10代のイギリス人の野郎。

夜もほかのお遍路さんに酒を奢ってもらい飲みまくるわ、飯も7杯おかわりするわでやりたい放題。

 

③両耳がかなり遠く、さらに片目が見えない中、自転車で回っていた75歳男性。

しかも、泊まりに来た日なんかは大雨の中、4キロにも及ぶ坂を大荷物持って行っていました。鉄人。もちろん家族には大反対されたそうです。

「自分の人生は正しかったか?」どうかを自問しながらお遍路しているとのこと

 

正しさを求めるから、苦しいのではないか?と生意気にも思ってしまったのはここだけの話。

 

④GWの最も忙しい中、その驚くべき求心力でお客さん皆を巻き込み、飲むや歌えやの大宴会場を作り出した、ぴんからトリオくりそつのお父さん。

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うーん、書き出したら意外にそこまでインパクト強い人って少ないですね。

 

他に今パッと思い出すのは

・頑なに英語を使わないフランス人60代

おそらくできないのでしょう。若いフランス人は使います。

 

・40代の会社役員の人(日本人)

20代でかなり大きな成功を収めたらしく、今はいろんな会社の役員を

しながら社会慈善活動のスポンサーとして動かれているとのこと。

しかし、私生活では毎日酒浸りらしく遍路中は断酒をしていましたね。

 

あまりハッピーじゃないのかな?って感じです。

 

・人生を語る60代男性(日本人)

アメリカで飲食店を経営し、既に売却済みとのこと

しきりに握手を求められ、「夢をもたないとダメだぞ」が口癖。

 

口は達者だが、足はボロボロらしく部屋までオンブする羽目に。

一気に人生訓の説得力が落ちる

 

・横柄な先達さん

お接待されるのは当たり前。

お接待にもお茶がすこしぬるいなどのダメだし。

まぁ何かにつけ上から目線。

 

お遍路を回ると人格が磨かれるというのは違うのかも。笑

 

おそらく、会社でも部長なり何かしらの役職に就いていて

辞めた後、そのアイデンティティーを先達に求めている感あり。

 

 

あーなんだか、非常に否定的なものばかりで

私の性格の悪さが際立ってしまうのですが

言っておきますが基本みな素晴らしい方々ですよ。ハイ

 

300人以上いた中でのこれだけですから。

 

本当にね、ドイツ人のスピルバーグとメリルストリープ似の50代夫婦なんて

非常に品があって、別れ際「ありがとう」と向こうから握手してきてくれたり。

 

あと、思ったのは

お客さんとしては、物静かなちょっと淡泊だなと

感じるくらいのオジサンが一番ありがたいですね。

 

特に忙しければ忙しいほど。

 

俺も、やかましいおっさんにならないように気を付けなければ。

改めて、お遍路ハウスの良さ

高知の民宿での2か月の続編は後ほど書くとして。

 

そこで、一般的な民宿業に関わったからこそ

見えてきたもの、そして改めてお遍路ハウスの

いい点だなと感じたことを書いておきます。

 

お遍路ハウスの良い点は大きく2つ。

 

1、精神的に余裕をもって出来る(特に金銭面)

 

民宿業で儲けるのは結構、大変だなーと。笑

まぁどの職業でも大変さはあると思いますが

やっぱり建物やら食材、水道光熱費、人件費とかかる固定費が多い。

 

なので、建物買うとこからやってたら元を取るのも、、って感じで。

何とかやっているところも結局、元々家族で引き継いでってところですね。

 

それだって、中の物がなにか壊れれば

修繕費だって馬鹿にならないわけですから。

 

民宿は建物引継ぎで従業員も家族でやるのが、前提条件かなと

 

やっぱり、都心でエアビー(Airbnb)やるのとはわけが違いますよ。

年中人が来るわけでもないし。

 

幾らね、お遍路さんにお接待の気持ちでっていっても

生活もかかっているし、ガチでビジネスと言うことでやると

そうも言ってらんないですよね。

 

だから、スペインの巡礼を回ってきた外国人なんかは

やはり日本の遍路はビジネスだよねと言ってました。

 

そういう意味ではお遍路ハウスは鼻から二神さんが

儲かる心配はいりませんよと宣言していますし

提供される方も自宅の一室だったりなわけでそこまで

ガッツク必要もなく、心に余裕もって出来る感じが良いですよね。

 

一番門前ハウスなんかは、非常に理想的で

管理人の2人は年金だったり、自分のビジネスを持っていて

自身の生活は賄えていて、その上で毎日新たな出会いがあって退屈しないし

家賃分は十分にペイできるくらいインがあるという。

 

また素泊まりだから食事の用意がないので

ゲストと話す時間的、精神的余裕もあるし。

 

1が長くなりましたが

2つ目は、自由度の高さですよね。

 

お遍路ハウスは基本的に閑散期を休みにしている

と言うことで、その期間は自由ですし

仮に、営業中に空けるとなっても素泊まりだから

代わりに基本誰でも対応できるじゃないですか。

 

まぁ民宿でも料理1,2パターン学べば

引き継げるかもしんないですけど多少時間かかりますしね

 

以上、大きく2つの良い点でした。

 

P.S

お遍路ハウスは、徐々に認知されてきているなと感じます。

高知の民宿にいた時も、もう既に3か所のお遍路ハウスを利用したよ

というアメリカ人にも出会いましたしね。

 

その一方で、認知されたことで、アンチの存在も多少出てきたみたいです。笑

まぁなんというか善根宿と民宿の中間みたいな新たな立ち位置ですから

理解されにくいのかもしれませんね。

 

既存のお遍路業界の人からしたら、若者の新しい生き方やら

世界平和やらはピンと来ないのでしょう。

 

それも含めて着実に進んでいるということなのかなと。

 

その後パート4 高知編

パート3の記事通り4月3日から10日間

徳島県の一番門前ハウスにいた私。

 

その間に、高原さんの携帯が度々鳴っていました。

 

なにやら、高知県で民宿業を営んでいる方かららしく

毎日のように相談の電話があり、彼女もかなり疲弊気味。

 

話を聞くと、高原さんが足摺岬高知県)に住んでいた時からの

知り合いで、お遍路ハウスの登録も検討されているとのこと。

 

が、そこの民宿では人間関係のトラブルがあり

春先のお遍路シーズン忙しい時期に人手が足りず困っているそうで。

 

だったら、このまま家に戻るのなんだから

私行きますよ!と言う流れになったのであります。

 

で、まぁ4月13日、半日かけてそこに行きまして

ビックリですね。ド田舎で本当に近くにコンビニとかまったくないですから。ハイ

いわゆる限界集落と言われる地域でした

 

具体的な場所は、結局そこはお遍路ハウス登録ということには

なりませんでしたので伏せておきますが。

 

太平洋が真ん前で景色はよかったですよ

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しかし、

そこから2か月は海を楽しむ余裕はあまりないくらい

予想以上の忙しさだったのです。

 

 

続く。

 

 P.S

なんか海と民宿ってすごくビーチボーイズってドラマを思い出すなーと

中学生のころとか夏休みずっと再放送やっていて

 

今まさに主人公の彼らと同じくらいの年ですしね

 

改めてちょっとあのドラマを見ると

凄く彼らの気持ちがよくわかるというか色々感じるものがあります。笑

 

当然、ルックスレベルが全く違うけど。

代表インタビュー これからの生き方、働き方

たまたまネットサーフィンしていたら

面白い記事を発見しましたので備忘録がてらシェア。

 

www.jcounselor.net

 

非常に面白かったので、ニュースタートのスタッフの川田さんに

思わずメッセージを送ってしまったのですが、これ実は彼がインタビューした

記事なんですね。笑

 

一番下まで見ていなかった。

さすが、川田さん引き出し上手ですな~~

 

まぁ、記事を読んでいろんな意見があるでしょうけど

やはり代表らしい逆転の発想だなと。

 

これを読んでから、お遍路ハウスの構想を聞くと

より腑に落ちる気がしますね。

特に、若者の新しい生き方という点で。

その後パート3 徳島編

うん、書き始めたらネタもそれなりにあるから

止まらなくなりますな。

 

このパートも書きようによってはいくらでも

膨らませられるなという感じですが、勢いでつづっておきます。

 

4月3日に徳島の板東駅に降り立ちまして

そこから1KM程度でお遍路ハウス一番門前にたどり着きました。

 

うーん、結構きれいでしたね

これで素泊まり2800円なら上出来かと

 

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ここでは、丁度1年前にお会いした高原さんが

管理人をしてくださっているので、彼女を介して1番札所の尼さん

大先達さん等々、今まであったことのない方々とお話しできました。


また、1番札所近くという事で

外国人お遍路さんが時差ぼけを治すのに連泊されたり

高原さんのお知り合いもたくさん訪れて下さっているようで

3月と4月はそれぞれ40人以上は宿泊されたそう。

 

これは、恐らく今あるお遍路ハウスの中でも

一番なんじゃないかと思いますが。

 

でも、素泊まりなのでそこまで無理もなく

退屈もせずで丁度いいなと感じました。

 

個人的には、南アフリカから来たアンバ(白人)

という女性が非常に印象に残っていますね。

 

彼女も時差ぼけを治すために連泊したので

色々と話す機会があったのですが、ここ2、3年は

旅行しつつその土地で仕事をしてみたいな生活をしているそうで

 

お遍路に来る前はドバイの大富豪のベビーシッターをしていたとか。

しかも、彼らに雇われたのもスペインで豪華客船のウエイトレスを

していた時にスカウトされその流れでということらしく。。

 

うん、世界は広いね。(凡庸な感想)

 

欧米人は、結構そういう日本で言えばフラフラというか

放浪している同世代の人は結構いるなという印象。

 

あーーそういえば温泉行くのにも

彼女はタトゥーが入っていて隠すのが大変だったんですよね。笑

 

そうだそうだ、後は高原さんに占いしてもらったり

大掃除を手伝ったり、車で歩けなくなったお遍路さん助けに行ったり

アンバ以外にもフランスのカップル、中国のお坊さん、

韓国の大学生も来たり、10日間でしたが、まぁ色々ありましたな。

 

中国のお坊さんとはグーグルの翻訳で普通に会話できたのが感動したな~

今、あれめちゃ精度高いです。

 

 

そして、アンバとは後日再会したのでした。

 

続く・・・

 

お久しぶりです。その後パート2

横浜に戻った後は何をしていたか?

 

というと最初の2か月はいわゆるインターネット上で

物販をしていましたね。それも海外に日本の商品を

 

ポケモンカードとか野球カードとか結構高く売れたりして

 

ただ、それもずっとパソコン前での作業で孤独だったり

(孤独に弱っ。。笑)

持ち前の飽き性ぶりを発揮してそのあとはやめちゃいました。

 

んで、その後は、やっぱこっちで働くか~~と

定番のオチに行きつきましたが、フルタイムはハードル高すぎるからと

バイト等のパートタイム系を探してたまーに応募してってやりましたね。

 

ただ、親もしびれを切らしているのを感じつつ、どれも全く気乗りせずで。。。

 

で、ふと我に返ったときに

「そりゃあそうじゃん。それが無理だからそもそも遍路ハウス

管理人になったわけではないか・・。」という結論に達しました。

 

自分でも他人事のように、どうしてその既存のレールに

さして大きな疑問をもたず、これが社会人、働くということだ

と割り切って出来ないかな?と思いますが、これはなんというか

自分の性(さが)なんでしょうね、抗えない。生粋の天邪鬼というか

ただの中二病ともいますが。

 

だったら、うちの代表のように自分で事業起こすなり

道を切り開ければ良いんですけど、いかんせんそういうパワーとか

才覚も備わっていないという。

 

こういう人間は非常に生き辛いですな。

 

話が大分逸れましたね。

 

そういう流れで、またどっかお遍路ハウス行けるとこないかな~?と

3月の末にふと思いまして、代表の奥さんにTELしたわけです。

 

すると、お大師様のお呼びか偶然にも徳島の一番門前の

男性スタッフの方が急きょロザンナ夫婦がフィリピンに行く間の

助っ人として松山に行くので、代わりに一番門前にヘルプに入れるとのこと。

 

丁度、煮詰まっていたコッチとしては10日間くらい

気晴らしにいいなということで4月3日から徳島に向かったわけであります。

 

こうやって、一回離れてもまたスッと戻れるユルさが

お遍路ハウス、ニュースタートの良さかな~なんて思います。

 

続く